遠州浜松「里の家」里山の暮らし

浜松市北区都田町の里山に魅せられて、森と田んぼと畑のある里山、築120年の古民家で暮らし、みやこだ自然学校をしています。

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アーサー・ラッカムのこと

高校の時、僕は美術部にいて油絵やデッサンなどを描いていた。たぶん、これまで人生の中で一番、絵を描いていた時期。この頃、好きな挿し絵画家がいた。それが英国のアーサー・ラッカム(1867-1939)だ。工業高校だったが、文化・芸術の土壌というか大切にする校風が残っていて、毎年、詩や短編などを集めた機関誌が発行されていた。自分の書いた詩や短編がはじめて活字になったのもこの季刊誌で、在籍した3年間、毎年、投稿していた。家で古い資料を整理していたら、その機関誌が出てきた。

二年生の時、表紙を頼まれて描いたのがアーサー・ラッカムだった。確か、「詩とメルヘン」という雑誌で特集としてアーサー・ラッカムが取り上げられたのがきっかけで大好きになった。『不思議の国のアリス』、『ニーベルンゲンの指輪』など著名な物語に独特の情緒と空気感を与えている。原画をちひろ美術館(安曇野だったのか下石神の方だったかは記憶が定かでないけれど・・.)で観た時は、作品世界に引き込まれ、思わずため息が出た。暗い色調、淡い色使い、的確なデッサンと自然描写、その上動きを感じる。妖精を描いていても、写実的で嘘がない。どこがどういう訳ではないが、水墨画の心に通じるものを僕は感じて、西洋的なドライ感より東洋的なウェット感がある。

ピカソやモディリアーニのように抽象化したり独自の画法は僕の中になく、写実的な絵しか描けない。そうした方向を求めた時期もあったが、アーサー・ラッカムと出会って、世界観を表現できることを知って安心した覚えがある。アート系の何かに集中して取組む時、構えが必要で、僕の中には順位がある。空いた時間に創作できるというものではなくて、作曲、陶芸、絵画の順に難しくなり、構えをつくらないとできない。僕が再び、4Bの鉛筆を持つのは、たぶん、ずっと先のことだろう。

(スキャンしたペン画のイラスト。画像の元絵は彩色がなされているが、印刷の関係上線画となっている。)
アーサー・ラッカムのこと
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[ 2010/04/24 00:27 ] 四季の風景 | TB(0) | CM(0)

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