遠州浜松「里の家」里山の暮らし

浜松市北区都田町の里山に魅せられて、森と田んぼと畑のある里山、築120年の古民家で暮らし、みやこだ自然学校をしています。
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星の王子さま

有名なこの作品。絵本も好きだけど、映画も好き。ここ最近、仕事に煮詰まっていた
ところ、ふと無性に見たくなり、レンタルでDVDを借りてきました。ミュージカル仕
立てのこの映画は、随分以前に見たものですが、すべての曲を覚えていたことにびっ
くり。作者のテグジュペリは本物の飛行機乗り。砂漠に不時着した実際の体験がベー
スになっていると言われています。

気分転換のつもりで見たの間違いでした。この年になって改めて見るとその内容の深
さに思考回路がフル回転してしまい、うーんと唸ってしまうばかり。執筆は1942年か
ら1943年にかけて。第2次世界大戦の只中でした。作品の中にも将軍が出てきます。
しかしテグジェペリは退役した後、再び兵士に志願して偵察飛行大隊へ。出版直後の
ことでした。

砂漠に不時着したパイロットは飛行機の中で目を覚まし、王子さまが亡くなり胸に抱
いたまま眠りに落ちたパイロットは再び飛行機の中で目を覚ます・・。王子さまは幻
だったのか、夢だったのかも知れないという余韻が残ります。

わがままなバラは何を象徴し、友だちになったキツネは何を象徴しているのか、はた
またパイロットはどういう存在だったのか。物語の前半の将軍や図書館、計算マニア
は分かりやすいとしても、どうして王子さまはバラを残して旅に出たのか、再び帰る
ために死を選んだのか・・。王子さまの星はうんと小さくてこれまた小さな火山があ
り、王子さまはその火山のえんとつ掃除をしている。バオバブは芽が出ないのに、ど
うしてバラが咲いたのか。それに羊の絵を書いてと頼んでおきながら、羊がバラを食
べないかどうかとても気にしているのはどうしてだろう・・。

作品を貫く「純粋な気持ち」はテグジュペリの葛藤が反映しているような気がして、
たぶん、僕はそこに共感を覚えるのだと思います。パイロットは“うわばみが像を飲
み込んだ絵”を王子さまが理解してくれたことで、王子さまを大切な友だちとして接
します。子どもと友だちになれる大人はとても少ないように思えます。きちんと大人
としての努めを果たしながら、なおかつ子どもと友だちになれる純粋な気持ち。見え
ないものが見える感覚、水はこっちにあるという感覚、そんな感覚をなくしてしまっ
たのだとしたら、少し悲しい気がします。

「砂漠は水を隠しているから美しい」というのは、テグジュペリの感性なんだろうと
思います。砂漠は死を意味し水は生命を意味しています。

とりとめもなく、書いてしまいそうなので、このあたりで・・。
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[ 2010/01/23 01:17 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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