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遠州浜松「里の家」里山の暮らし

浜松市北区都田町の里山に魅せられて、森と田んぼと畑のある里山、築120年の古民家で暮らし、みやこだ自然学校をしています。
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ハイイロチョッキリの謎

仕事が詰まっているのに、疑問が浮かぶと頭から離れず・・うう。
この時期になると、自然関係の人たちと話題となるハイイロチョッキリ。この前、自然学校でも滝沢のわき水のところで紹介した虫。コナラやクヌギのドングリに穴を空け、卵を産みつけ葉っぱを数枚つけたまま、切り落とす。体長約9mmの小さな虫で、チョッキリゾウムシの仲間。空けた穴を切り屑で栓をするというからご丁寧な虫だ。

話題というのは、どうして切り落とすのか、ということ。諸説、候補があったが後から考えると的確ではないものも。例えば、リスが運んでくれるという説。しかし、リスに食べられてしまったら最期だ。

買物で自転車に乗っている時、ひらめいた。冬、気温が零下になると幼虫が弱るか死んでしやまう。コナラやクヌギの下は落ち葉の言わばふとん。樹上にいるよりも温かいからでは?。もうひとつの理由は、葉っぱがついていることで、風に飛ばされたり、ひらひら舞って、遠くへ生息範囲を広げることができるからでは? ドングリだけを落としたら、真下なので広げることはできない。実際に、飛ばしてみると、確かにどんぐりの重みで重心を手前になるため滑り落ちる。飛ぶという感じではないか、水平距離は推定、4~5m程度は移動する。これを立証するためには、ハイイロチョッキリが切り落とす枝の位置がコナラの樹の外周部分に集中していることや、風のある時に落としていることを観察、記録、集計、統計を取らないといけない。誰かやっているかも知れないけど、だからどうなんだという気もしないではない。

どうも、これが正解のような気がする。しかし、見ることのできない子どものために健気にせっせと穴を空け枝を切るハイイロチョッキリが愛しく思える。
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[ 2009/10/07 23:54 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)