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遠州浜松「里の家」里山の暮らし

浜松市北区都田町の里山に魅せられて、森と田んぼと畑のある里山、築120年の古民家で暮らし、みやこだ自然学校をしています。
月別アーカイブ  [ 2008年05月 ] 

生態系

バードピア浜北のサポートを空いている土日にしていて、主に展示を担当している。野鳥、動物、植物の3つのカテゴリーで構成し、重点的を置いているのは野鳥の展示。調べていくと、森づくりに重要な役割を果たしていることが分かってきた。

野鳥が種やどんぐりを散布し、森を広げていることは知っていたが、驚いたのは体重15g程度のシジュウカラが、子育て期の1ヶ月程度で17kgもの虫を巣に運んだという調査。推定ではあるものの、ほぼコンテナひとつ分の虫をせっせと捕まえては、雛と自分が食べた計算になる。コンテナにうじゃうじゃいる虫は想像したくないが、彼等が大食漢であることは事実だ。森の木々にとっては葉っぱを食い荒らすいも虫を退治してくれる大切なパートナーと言える。

また、キツツキは樹の中いるキクイムシの幼虫を食べてくれる。かなりの捕捉力らしい。キクイムシが病原菌を媒介し、松枯れの被害を拡大させている。また近年では備長炭の原料となっている樫にも被害が広がっている。昔は巣穴を空けてしまうキツツキたちは嫌われていたが、キクイムシ退治をしてくれているのはキツツキたちだ。もし、野鳥がいなかったら、世界の森は枯れてしまうに違いない。

また冬の間は、受粉をしてくれる昆虫が少ない冬に花が咲くツバキなどは、蜜を好む野鳥たちに受粉の手助けをしてもらっている。ワシ・タカ・フクロウ・モズなどの猛禽類は新芽を食べてしまうネズミやウサギを獲物にしている。ニホンオオカミがいなくなってからは、彼が食害を軽減する役割を担ってきた。彼等がたくさん食べれば、食べるほど糞も多くなる。糞はいわば森の肥料だ。その量も相当なものになるはずだ。

野鳥たちは、害虫を退治し、森に種と肥料を蒔いている。人が人為的に森づくりをする以上の働きをしているはすだ。

穴を空けて巣穴にするキツツキ、その古巣を再利用する野鳥も多い。自然にできた樹洞も大切巣穴となる。広葉樹混交人工林に野鳥が多いという調査もある。多様性のある森づくりをすることが、健康な人工林を育てることにもなる。森づくりは、生態系を豊かにすることでなくてはならない。
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[ 2008/05/20 18:01 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)