遠州浜松「里の家」里山の暮らし

浜松市北区都田町の里山に魅せられて、森と田んぼと畑のある里山、築120年の古民家で暮らし、みやこだ自然学校をしています。

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遠山郷への旅

今週の火曜日と水曜日、久しぶりに旅に出た。遠山郷は長野県飯田市にあって、4年前か5年前に通りすがり、立ち寄ったことがある。南信州としては一番南にある山里だ。重要文化財の霜月祭、峠の国盗り綱引き合戦、遠山の金さんこと遠山金四郎景元でも有名。特に霜月祭は、「千と千尋の神隠し」で神々が湯治に訪れるというアイデアを霜月祭りの神様にお湯を差し上げる神事を参考したことで知られるようになった。

今回の目的は天竜川の中流域にあたることの場所の森林の状況を知りたかったことと、高濃度塩化物温泉の「かぐらの湯」、遠山郷から少し離れたしらびそ高原、宿場の風景、そしてうまいそば。信玄滝、遠山郷土館、遠山氏菩提寺龍渕寺などを巡り、カフェ「花野」で観音霊水を使ったコーヒーを飲みながら、そばの店を紹介してもらうことに。

「近くにありますよ。でも閉まるのが早いから・・」と席を立つとそのそば屋に電話を入れてくれた。ログハウスの中、ソファー(!)でおいしいコーヒーを頂いていると、その会話が聞こえてきた。「地元の料理が食べたいらしいんだけど・・よもぎしかない?それじゃ、うちのフキノトウを持たせるから、天ぷらにしてあげて・・」厚く礼をして、フキノトウの入った袋を持って、紹介された丸西屋へ。町家を新しくした店内に入るなり、僕はその雰囲気にとても満足。囲炉裏に案内されて座布団に座ると、遠山郷のDVDを流してくれた。有り難い。囲炉裏では重要文化財に指定されている二度芋が炭に炙られていた。

菜の花のからし味噌あえ、大根の煮物などの箸休めが出てて、ざるそば、天ぷらの盛り合わせが登場。そばはのど越しがよく、とても細い。つゆは甘めだがダシがしっかりしている。天ぷらはヨモギとフキノトウだけかと思ったら、カボチャ、キス、菜の花などもあり、これを抹茶塩で頂く。カフェ「花野」の人が天ぷらが上手だと言っていたが、本当にうまく揚がっている。松本のそばもうまかったが、ここのそばもうまい。個人的な好みでは、ここは三本の指に入る。

二度芋はじゃがいもの一種で遠山郷近くの下栗の特産。下栗は急斜面のつづら折りの道に家々がひっかかるように立ち、日本のチロルと呼ばれている。丸西屋のおばちゃんによると、古来から栽培されている日本の固有種らしい。夏と秋の二度収穫できるため二度芋と呼ばれているのだが、この二度芋を芋田楽して食べる。僕も一本、口にしたがエゴマ味噌の独特の風味が気に入った。

森は広葉樹も多く、浜松の天竜あたりの風景と印象が違う。かつては森林鉄道が走った遠山郷だが、今はその活気はない。丸西屋でそばを待つ間、写真集や民俗資料を手にとったが、小さな福祉施設ができたとか、保育園での行事の様子などを見ているうちに、東京六本木の新名所「東京ミッドタウン」のニュースを思い出した。なんという格差なのだろう。東京は地方の犠牲によって成立しているのではないか・・そんな言葉がふと頭をよぎった。店を出ると外は小雨が降っていた。

翌日、標高1916mのしらびそ高原。南アルプスに加え、北アルプス、中央アルプスはパノラマと呼ぶにふさわしい風景だった。山岳は人の営みをよそにただただ悠々とそこに在った。

丸西屋
http://www.clio.ne.jp/home/shogachi/kiharu/

二度芋
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[ 2007/03/29 00:30 ] ツーリズム | TB(0) | CM(0)

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