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遠州浜松「里の家」里山の暮らし

浜松市北区都田町の里山に魅せられて、森と田んぼと畑のある里山、築120年の古民家で暮らし、みやこだ自然学校をしています。

里山ガーデンづくり

昨年から整備してきた果樹園、梅、ブルーベリー、いちじく、栗、レモン、オリーブ、桑、柚、みかん、渋柿、銀杏を植えてあります。
今年、収穫できるのは、柚と栗、ブルーベリー、ですが、3年後にはすべて収穫できるようになると思います。
山菜関係はこごみを数本、植えてあります。タラ等、別の畑に植えてあるものを移植します。
クロモジは天竜の山から10本移植しました。
残りの植樹はクルミのみとなり、後は伐採を行い、すっきりさせていきます。
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果樹園計画、進行中

今日、イチジク3本を植えました。ハーブのボリジも定植して、一気に果樹園らしくなりました(^ ^)
里の家の果樹園計画、残すところクリだけになりました。
ここは元々、数本の柑橘があり、果樹園にするため、手を入れはじめたのが5年前。
桑、オリーブ、レモンを植えてきました。
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竹の伐採をしました

今日、男子4人、女子1人の応援で、真竹の伐採をしました。
立っている時は多くないと感じていたのですが、いざ切り倒すとかなりの量が・・
ここは、ビワ、ヤマグワ、アケビなど実のなる木を植えてい予定です。

竹が一度、入り込んだところは、毎年、タケノコを取り続ける必要があります。
果樹が育ち木陰をつくるようになると、少し収まると思いますが・・

もともと茶畑だったところなので、まだ、お茶の木がところどころ残っています。
これはそのまま、お茶として育てるつもりです。
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メメントモリ
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つながりと生物多様性

この前、浜松で活動する団体の方々、有志で集まりました。ここの最近、いろいろなところで活動やショップがうまれています。全体を調整することは難しいと思いますが、このままでは分散的になってしまい、力を集中するべき時に、うまく連携ができないのでは・・と危惧を感じていました。

主な話題は
大きな交流イベントとかはブッキングしないように調整しよう、
そしてエコノワ遠州つながる生活地図帳(仮)のようなものをつくりたいということ。
昔、浜松生活地図帳っていうのがあって、僕が浜松に来た頃、それがとても役立ちました。
環境や生活、農の団体などの情報が掲載されていました。

今日、ふと思ったのが、今、遠州で多様な動きがあり、その多様性を生物多様性に当てはめるとどういうことが言えるのだろうということ。
はっきりしているは、生物多様性が命のつながりで成り立っていること。多様な活動が広がるだけでなく、つながりをつくることで本当に豊かな活動になっていくのではないか。このつながりは、例えば東海地震の時にも力を発揮すると思います。あらゆる社会的な危機に対応できるのは、生物で言えば「適応力」です。知恵を集めて適応していく力は、このつながりがなければできないことです。つながりから希望も生まれます。

鉢植えやプランターは土から離れているため世話をしなければなりません。それを土に植え替えると、生態系とつながり生きていくことができるようになります。土とは、遠州の風土であり産業であり、歴史や文化、そして人です。

つながりは網の目のようにつながり、広がることでより強固になります。このつながりがリアルとバーチャルで同時的に展開することで、コミュニケーションが活性化し、相互に補完することができるようになります。facebookやネット環境もまだすべての人が使えるものになっていません。これが将来、家電のように誰でも使えるものになれば、可能性は広がります。

「にっぽん里山MOTHER」のビジョン

これは、12月設立予定の一般社団法人の名前。みやこだ自然学校の法人化を契機にネクストビジョンとして、「日本を取り戻し、50年後の未来を里山から創造する」を掲げて新たな10年の歩みを進めることにしました。設立は12月、実質的な事業は来年度4月から。12月から3月はその準備期間で、有志をつどい議論を重ねて事業を具体化していくつもりです。そのためのプレゼン資料はすでにパワーポイントで43ページになりました。構想は地域総合計画と言えるもので、ここで都市計画コンサルタント時代の経験が生かされることになるとは思いませんでした。それだけでなく、これまでの経験、学びの集大成になりました。

若い頃、自分の命の使い方に迷い旅もしましたが、これからの10年は具現化するために自分の命を使います。後継者を育てるためにも若い人たちが働ける場所、ひきこもりやうつ病、障害者、青年から高齢者まで
誰もが働きたい、集いたいと思える場所にしたいと思っています。

ネーミングには一ヶ月かかりました。年老いた母親への感謝の気持ちも込められています。また、命を生み出し守る母は多くの恵みと癒しをもたらしてくれる里山の懐と同じくらい温かいと感じているからです。“にっぽん”としたのは、全国へ発信したいと願っているからです。“MOTHER”は世界へ発信したいと考えているからです。「にっぽん里山MOTHER」の意味は以下の通り。

JAPAN=日本の
SATOYAMA=里山で
Making=つくる
Of
The
Human=ひとの
Education=力を引き出す
Resource=資源

みやこだ自然学校の「循環型のミニモデルをつくり体験する」コンセプトはほぼ達成されたと感じています。まだ田んぼの排水など課題はありますが、里山農法で安定的に収穫できるようになり、今年はサツマイモはコンテナ5杯分。里芋もコンテナ2杯分くらいあります。お米は昨年と同等程度。土もこの7年間でかなり良くなりました。気が付くと、田んぼのはざかけの風景の中、里で遊ぶ子どもたちの姿など、懐かしい風景になっていました。

にっぽん里山MOTHERイメージ


今月、50歳になり、節目の年として法人化とともに次のビジョンと事業を構想することにしました。ローテクをベースとした循環型社会を構築し、エネルギーと食糧を自給自足できる地域づくりを進め、未来へとつながる物語をここ都田からつくり全国から注目されるモデルにしたいと、3.11後、特に強く思うようになりました。50年先の未来を20年でつくりたいと強く思っています。

事業は、これまでの自然学校事業は継続、アグリ事業、農家レストラン事業、森林事業、体験プログラム事業、情報発信WEB事業、レンタル事業の6つの柱があります。アグリ事業は6次産業的で、収益性の高い作物や加工性などを考慮して6品目を選択、農家レストラン事業では日替わりシェフのコミュニティレストラン・朝市・加工食品など。森林事業は薪・炭・木質ペレットでワークショップや販売を行います。体験プログラム事業の中に農山村交流・癒しと療養・人材育成森づくり・エコロジーキャンプ・エコツアーなどが含まれています。WEB販売事業・ドキュメンタリー映画制作&上映・エッセイ&写真集出版などがあります。

この半年間、人材のネットワークが広がり、必要な人材がこの期に合わせたようにつながっていく不思議な体験をしています。上記のようなソフトもあり、それぞれの事業に対する経験も浅く広く積んできました。収益モデルもつくることができます。関わる人たちの願いや思いをつむぎながら、来年度に向けて一歩を踏み出す条件は整いつつあります。その一方でフィールドを確保するための資金のため様々な方策を思案しています。寄付をベースにするのか、企業や大学とタイアップするのか、借地のままやれることから進めるのか、まだ分かりませんが、この11月12月で方針を固めたいと思っています。

「今しかない、今ならできる」との心の声は、日に日に大きくなり確信へと変わりつつあります。