遠州浜松「里の家」里山の暮らし

浜松市北区都田町の里山に魅せられて、森と田んぼと畑のある里山、築120年の古民家で暮らし、みやこだ自然学校をしています。

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セブン・イレブン記念財団の助成金にエントリーしました

土佐方式を参考にした伐採して搬出する道具一式、伐採木をチップにする粉砕機、伐採木を薪にする薪割り機、伐採木を運搬する運搬機、軽トラに耕運機などを乗せるレール、畝立てができる耕運機、脱穀機、カヤック、ハンモック、スラックライン。トータル約50万です。

ホンダの一番小さい耕運機を使っていますが、故障が多く修理代も結構かかります。田畑の面積に対して能力的が追いつかず、効率が悪いため、畝立てのアタッチメントが付いた耕運機を申請しました。

米と小麦、大豆、小豆の脱穀にとても時間がかかっていました。電動式の脱穀機を申請しました。
川の生き物調査を本格的に行うためのカヤック、森の自然体験のハンモックとスラックライン。

結果は3月に分かります。

プレゼンテーション2
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[ 2016/12/10 19:24 ] 森づくり | TB(0) | CM(0)

森が減っているのはどうして?小学生の質問

夏頃、バードピアでこんな質問を受けた。「森が減っているのはどうして」と四年生の男の子。その質問の意図は、野生動物が減ったのは森が少なくなっているから、と総合的な学習で勉強していたらしい。ひょっとして、学校でそう教えられているのかと、不安になりました。世界的に見れば森は減っている。しかし、日本ではそれほどというか、ほとんど減っていない。どうも誤解されているようなので、整理しました。


・日本の森林面積は減っていない
昭和41年からの森林面積の推移で「森林面積はあまり変わっていませんが、森林の種類ごとにみると人工林が増えています。それは天然林に成長の早いスギやヒノキを積極的に植えてきたからです。」とあります。
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/w1rin1/w1e/w1ea/w1ea3g1.jpg

・日本の人工林の方が自然林より森林被害をおおく受けている
1992年(平成4年)から1999年(平成11年)の森林被害の推移で「森林被害には気象災害、病虫害、獣害、火災などがありますが、特に台風や大雪などによる気象被害は大きな問題となっています。その理由に、手入れ不足で弱い森林が増えたことがあげられます。」とあります。
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/w1rin1/w1e/w1ea/w1ea6g2.jpg

森林被害の多くは人工林です。自然林の場合、台風などの強風がもたらした倒木によって更新され森が若返るため、災害とは呼べません。

苫小牧民報に連載された記事で、「カムイ―萱野茂さんが語ったアイヌ民族の自然観」というレポートがあます。その中で、萱野茂さんは『台風のことも、アイヌは「山の大掃除」と考えている。台風で森の木々が倒れることには、ちゃんと理由がある。倒れた木にこけが生え、それが揺りかごになって幼木が育つ。天然更新で、森は若返るのです。』と語っています。

こうした倒木更新はエゾマツによく見られます。腐朽した倒木から種が発芽すると、倒木により光にめぐまれ、乾燥しにくく雪腐病及びササなどの影響が受けにくいなど生育しやすい環境となります。針葉樹林だけではなく、広葉樹でも同様に倒木更新が重要な要素になっています。倒木が様々な植物の苗床になり、森の動物や植物にとって住みやすい環境をつくりだしています。

・森の酸性雨の被害はあまりない
土石流や崖崩れによる被害も主に人工林の被害です。水との関わりで気になるのは、酸性雨です。日本でも、ヨーロッパ並みの酸性雨が観測されていますが、大きな影響は確認されていないという最近の調査結果があります。

環境庁の「第三次酸性雨対策調査」結果では、日本でも欧米並みのpH4.7~4.9の酸性雨が観測されているものの、土壌の酸性化や湖沼の酸性化など極端な傾向はなく、ヨーロッパのような被害はまだ報告されていません。日本では、山に降った雨が2日~3日で海に流れ込むため、酸性雨は、すぐに海へと流れ、そのため被害が少なくなっていると考えられます。

・森林は切られているが減少面積は少ない
近年、自然林が減ったのは、自然林を切り開き杉・ヒノキを植林するなど人工林へ転換したからです。この他に、森林の転用があげられます。

長期的に見れば、鎌倉時代までに遡ります。特に江戸時代に入り社会が安定すると、新しい水田をつくるため新田開発がたくさん行われました。海の埋め立てが進みや内陸では武蔵野など都市近郊の自然林が水田に変えられていきました。江戸時代初期に全国で1800万石だった石高は、江戸時代中期には2500万石、後期には3000万石となっています。新田開発は明治、大正、昭和においても続けられました。
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/1150.html

1960年頃(昭和35年頃)からの高度成長期はニュータウンの建設ラッシュでした。
千里ニュータウンは1962年(昭和37年)に事業開始、1,160ha
高蔵寺ニュータウンは1968年(昭和43年)に入居開始、702ha
泉北ニュータウンは1967年(昭和42年)に入居開始、1,577ha
千葉ニュータウンは1969年(昭和44年)に事業開始、1,933ha
多摩ニュータウンは1971年(昭和46年)に入居開始、2,892ha
長岡ニュータウンは1975年(昭和50年)に事業認可、1,000ha
など500ha以上のニュータウン開発は全国24か所あります。

ニュータウン建設は現在も進められています。
都市基盤整備公団 平成12年3月末までに270地区38,123ha
地域振興整備公団 平成12年3月末までに18地区5,407ha
地方公共団体 現在約10,600ha宅地開発事業中
地方住宅供給公社は、現在約5,200ha宅地開発事業中

全国では100,000haを超える面積が開発されたことになります。都市郊外にニュータウンを建設するために、ほぼ例外なく森が切り開かれています。

1980年(昭和55年)から1990年(平成2年)までの間の森林の転用データを見ると、その10年間で231,747haが転用されています。この面積は新浜松市の1.5倍ほどの面積にもなります。その内86,677haが農地、公共用地37.571ha、ゴルフレジャー施設36,102ha、宅地19,082ha、工場17,772haとなっています。1990年(平成2年)から2000年(平成12年)までの10年間は、農地への転用面積は減っているものの他は横ばい状態となっています。
http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/monitoring/system/contents/07/7-8-2.pdf

日本の面積は約37,700,000ha。ニュータウン開発と転用を合わせて約377,000haと仮定すると約1%の森林減少となります。1%をどう見るかですが、世界の森林減少から比べれば、少ない数字だと僕は思います。

・まとめ
江戸時代から水田をつくるために森が水田に変えられることがありました。高度成長期はニュータウン事業でその後も農業や公共用地、宅地、ゴルフ場、レジャー施設のための森が削られましたが、なくなった森は国土の約1%程度です。

林業白書でも、森林面積がほぼ変わっていないことを考えると、野生動物・野生生物が減少した理由は、いろいろな生き物が住みやすい環境(生物多様性)だった自然林を人工林に変えてしまったことだと考えられます。人工林は、もともと生物多様性が低く、手入れのされていない荒廃林はもっと生物の住みにくい環境になっています。

つまり、野生動物・野生生物が少なくなったのは、自然林を伐採して人工林にし、手入れがされていないことが原因だと言えると思います。ニホンオオカミやカワウソのように人間の手によって捕獲され絶滅した例や、環境悪化で数を減らしたトキやコウノトリの例もあります。しかし、世界的な規模で考えると日本の場合、絶滅した野生動物・野生生物は少ないというのが、専門家の意見です。

今、人工林を自然の森にしようと日本各地で取り組まれています。富士山にふさわしい森林づくりを推進している「富士山の森再生活動推進協議会」は、平成8年9月の台風17号が富士山周辺の国有林に1,000haを超える甚大な被害をもたらしたことが発足のきっかけとなっています。ヒノキの人工林が主体の森で30年生以上のヒノキに大きな風倒被害がでました。

協議会は富士山麓の台風による被害をうけて倒れたヒノキの人工林跡地に、ヒノキと広葉樹林の森づくりを行っています。他にも福岡県八女郡黒木町(ヤマザクラの植林)、大阪府貝塚市蕎原(落葉広葉樹の植林)などがあります。

では、なぜ人工林が増えたのか。「拡大造林」という言葉があります。1960年から林野庁の国有林増産政策として杉・ヒノキを増産しようと人工林の拡大が行われました。日本の森林面積2500万haのうち、この時期に人工林化したのは1000万haとなり、かなり強引な印象を受けます。木炭や薪が使われなくなり、高度成長の時代で建築材が必要とされていた背景があります。しかし、山の木と比べ、海外の平地の木の方がコストが安い。競争力を失い、林業は停滞の一途を辿ることになりました。

高度成長がもたらした歪みは今も日本に暗い影を落としています。ヨーロッパで100年かかるところを10年でやってしまい、都市も農村も熟成する時間がなかったと言えます。森林も経済の対象として後先考えず、利益優先で行ったツケが今の人工林問題であり、スギ花粉や水害をもたらし、森の生態系が崩れている原因になっていると僕は考えています。
[ 2007/02/19 16:54 ] 森づくり | TB(0) | CM(0)

水が死んでいる

そう話してくれた天竜川の漁業関係者がいる。天竜川は諏訪湖を源流としているが、支流が多い。身近なところでは、気田川がある。

天竜川は遠州地域の飲料・農業に使われている。H2Oだったらいいのか、というとそう単純ではない。森からうまれる栄養豊富な水がコメを育ててくれる。いい森があるところは、いいコメがとれる。コメだけでなく、海でも同じ。森の栄養が産卵や隠れ家として必要な海藻や小魚が食べるプランクトンを育てる。生命循環の大元は森にある。

ヨーロッパ並みの酸性雨が降っている最近の調査では、冬から春になると中国から飛来する黄砂は、硝酸や硫酸が付着しており、酸性雨の原因になることが確認されている。問題はさらにある。酸性雨が有害物質を溶かし込んでしまうからだ。

にも関わらず、大きな被害がないのは腐葉土が中和しているおかげ。雨は大気中の汚染物質を取り込んで、大気を浄化してくれる。その汚染物質は森によって浄化される。最近では、ダイオキシンを分解する微生物が森に棲んでいることも分かった。

天竜川の水が死んでいる、というのは森の働きが弱っているからだ。「ポット試験で酸性水散布の苗木への影響が認められたのは、サクラ、スギで、ヒノキ、アカマツ、コナラは耐酸性が強いと考えられた」との研究があり、天竜美林と呼ばれる天竜の杉が酸性雨の影響を受けている可能性がある。

農作物は雨と天竜川の農業用水が使われている。飲料にも天竜川の水が使われている。これで健康になれるのだろうか・・

時々、都田川の水を子どもたちと畑にあげている。これからはもっと、あげるようにしよう。山から腐葉土をたくさん運び、最終的には腐葉土いっぱいの森のような土にして、雨水を浄化させたいと考えている。
[ 2006/12/09 20:48 ] 森づくり | TB(0) | CM(0)

函南原生林

連休の中日、函南原生林に行ってきた。以前、訪れたのは6年前だっただろうか、同じ季節だったので同じ風景が待っていた。静岡県の「学習の森」の表示もあるが、実際に歩いているとどこからどこまでなのかはさっぱり。とてもいい場所だけど、いいのか悪いのかネットでも印刷物でも地図上に「函南原生林」とか「学習の森」の表示はない。

函南原生林

[ 2006/11/07 08:04 ] 森づくり | TB(0) | CM(0)

森は森らしく在ること

最近、森林公園のバードピアを手伝ったり、静岡市にある遊木の森を見学してみて違和感をちょっと覚えました。日曜日のプログラムで危ないからと、父兄が木の根っこを抜いているのを見て気付きました。「森の中にいさせてもらっている」という感じが森林公園や遊木の森はない、ということでした。自然を使わせてもらっている、というか。

滝沢の森は手入れも十分にされていない人工林だけど、「森の中にいさせてもらっている」感じがする。手入れがされていないことが幸いして、コナラや桜がある。コナラのどんぐりや桜の種は動物が運んだもの。どんぐりはアカネズミかも知れないし、種はシジュウカラかも知れない。完全な人工林じやない。

根っこを抜くのは構わないんですが、人間にとって快適・安全な森にするのは違う・・そう思っています。根っこに足をひっかけて転んだとしても、大ケガにはならない。逆に大ケガにならない程度の配慮がしてあります。森には森のルールがある。掟というか、べからずというか・・。森を人に合わせるのではなく、人が森に合わせる。それが自然と共生するということ。

つまづき、転んで、起き上がる。それが人生というもの。転ぶ体験の方が多少のケガより大切のような気がします。何度もそうした体験を積み重ねた方が心が強くなるような気がします。森は森らしくあることが大切で、自然の中へ入ることはリスクがあって、そのリスクが人を強くする・・そんなことを感じた日曜日でした。
[ 2006/09/27 23:52 ] 森づくり | TB(0) | CM(0)

静岡県天竜地区県民森林円卓会議

7月30日に静岡県天竜地区県民森林円卓会議というのがあって参加しました。実は県民委員なんです。西部農林さんとの付き合いがあって、誘われたのですが・・。気軽に応募したんだけど、運営委員・県民委員8人の他に傍聴が60人くらいいて、ありゃ・・。とてもラフな格好でいってしまったし、割と言いたいこと言ってしまいました。それぞれの立場からの発言があって、とても参考になりました。ファシリテーターの大学の先生のまとめは冴えてました。いつもは会議やワークショップを主催する側なので、楽ちんでした。しかし、現状を語るだけでもまるまる1日はかかりそう・・。話し切れない感じは残りました。
関連記事はこちら
http://www.chunichi-tokai.co.jp/00/siz/20060730/lcl_____siz_____001.shtml
[ 2006/08/10 14:50 ] 森づくり | TB(0) | CM(0)

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